コラム

プレミアリーグ23-24シーズンの残り5試合を遠藤航、冨安健洋はどう戦う!

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chapter①開幕戦から32節まで

 イングランドプレミアリーグ2023ー24シーズンも残すところ5試合となった。稀に見る大混戦で3チームが優勝争いを繰り広げている。冨安健洋が所属するアーセナル、遠藤航が所属するリヴァプール、そして昨年王者のマンチェスター・シティである。日本人が所属する2チームが優勝争いをするという日本人にはたまらないシチュエーションであるが、残り5試合の時点で首位に立つのが優勝候補筆頭のマンチェスター・シティである。ここまでの上位チームの順位の変遷を纏めてみた。

 3チームとも開幕から32節まで5節単位だが一度も4位以下になったことがない安定感である。遠藤航所属のリヴァプールは遠藤がスタメン出場し始めてから順位を上げ、1月27日にクロップが今シーズン限りの退任を発表してからは首位をキープしてきたが32節のクリスタル・パレス戦に敗れて首位から陥落している。03-04シーズンぶりの優勝を狙う冨安健洋所属のアーセナルは新加入のデグラン・ライスが中盤に君臨して攻守にわたり抜群の安定感をもたらし、ここまでリーグ最少失点とディフェンス力をベースに優勝を目指している。冨安はケガで戦列を離れる時期もあったがアルテタからの信頼は厚くチーム最小失点への貢献は計り知れない。昨年シティに大逆転されたリベンジに燃える。最後にシティであるが選手層の厚さ、経験値、攻守のバランスの良さと死角は見当たらない。ここ6シーズンで5度の優勝とグアルディオラ率いるシティが優勝候補の筆頭であるのは間違いない。

chapter②残り5試合をどう戦う?

 ここからの残り5試合をどう戦っていくかを見てみたい。3チームの残り5試合の対戦相手を纏めてみたが、どの一戦も落とすことができない試合が続くことがわかる。この3チームの直接対戦はなく、3チームともトットナムとの対戦を残しているのも興味深い。因みにCL、EL圏内、もしくは降格圏内に位置するチームを太字にしてみた。相手チームも負けられない試合になり厳しい戦いが予想されるからだ。特にアーセナルとリヴァプールは絶対に負けられない戦いが続く。

日程アーセナルマンチェスター・シティリヴァプール
4/2329節チェルシー(H)
4/2429節エヴァートン(A)
4/2529節ブライトン(A)
4/2735節ウェストハム(A)
4/2835節トッテナム(A)フォレスト(A)
5/436節ボーンマス(H)ウルヴァーハンプトン(H)
5/536節トッテナム(H)
5/1137節フラム(A)
5/1237節マンチェスター・U(A)
5/1337節アストン・ヴィラ(A)
5/1434節トッテナム(A)
5/1938節エヴァートン(H)ウェストハム(H)ウルヴァーハンプトン(H)

 今後の対戦相手が一番厳しいのがアーセナルだ。チェルシー、トッテナム、マンチェスター・Uはヨーロッパの舞台がかかっており、最終戦のエヴァートンも降格圏内(財務規定違反で勝ち点6剥奪)であるため必死になってくるだろう。冨安はCL準々決勝バイエルン戦セカンドレグでの打撲の影響で34節のウルヴァー・ハンプトン戦はメンバー外だったが復帰できる模様。20年ぶりの悲願を達成してほしい。

 リヴァプールはここにきて怪我で戦列を離れていたアーノルド、ジョタ、アリソンが復帰してきてフルメンバーで残り試合を戦える。クロップ体制最後ということもありチームのモチベーションも高い。対戦相手はトッテナム、アストン・ヴィラとCL出場権を争っている2チームとの対戦が重要になってくる。すっかりチームの中心となった遠藤もフル回転になるのは間違いない。

chapter③王者シティにプレッシャーを!

 アーセナルとリヴァプールは絶対に負けてはいけない。勝ち続けてシティにプレッシャーをかけ続ける必要がある。37節を終えた時点(シティより1試合消化が多い状況で残りは最終節)で勝ち点1差でも良いからシティより上にいることが最低条件である。そうなればシティは残り2試合(トッテナム、ウェストハム)、特にアウェーのトッテナム戦は相当なプレッシャーがかかった状態で試合に臨むことになる。アーセナル、リヴァプールが優勝するためにはそのシチュエーションしかないと思う。

 日本人選手が所属するチーム、しかも主力として活躍してきた冨安健洋や遠藤航に優勝してほしい。シティが嫌いということは全く無いが日本人としてはアーセナルかリヴァプールに優勝してほしい。残り5試合で3チームが勝ち点1差内で凌ぎを削る今シーズンのプレミアリーグ。ここからは1試合も見逃せない、寝不足が続く1ヶ月になるだろう。是非、みんなでプレミアリーグをフル観戦して冨安健洋と遠藤航を応援しよう。

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